令和3年の新春を迎え、謹んでお慶びを申しあげます。
会員事業所の皆様におかれましては、平素から当協会の事業の推進に多大なるご支援とご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。
昨年は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、社会のあらゆる面で、これまでと大きく異なる一年となりました。
また、近年頻発している集中豪雨などの異常気象による大きな災害が昨年も発生しました。
こうした中でも、高圧ガスは、生産活動の基盤であるエネルギーや原材料に利用されるなど産業インフラの生命線であり、稼働の継続や迅速な復旧が期待されるとともに、安定的に利用を継続することが求められております。
一方で、高圧ガスを取り扱う事業所では、設備の高経年化が進む中、今後人員不足も予想され、事故防止が課題となっていることから、ドローンを用いた検査や多数のセンサーデータを解析し異常を予測するなどの「スマート保安」が進められております。また国では、昨年7月に官民トップによる「スマート保安官民協議会」を作り、先進事例の普及に向けた検討や保安規制の見直しが開始されております。
当協会では、視線計測システムの活用によるベテラン従業員の技術伝承を検討するほか、保安講習会の開催による人材育成、高圧ガス移動防災訓練による緊急時対応能力の向上を図るなど各種事業を積極的に進め、保安技術・保安意識の底上げの取組みを進めております。
今後も会員の皆様が自主保安を推進し、社会・地域の安心に貢献できるよう、国や県、高圧ガス保安協会等の関係機関と連携しながらサポートしてまいりますので、引き続き、当協会へのご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
終わりに、本年が皆様にとって素晴らしい年になりますとともに、高圧ガス業界の今後益々の発展を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。 |