REXをいじってみよう、その2(続編)
純正コンビネーションメーターを付けてみよう!


さて、ピラードタイプタコメーターでお気に入りだった私のレックス。
首都圏遠征でも、なかなか良い雰囲気だと言われ絶賛の装備でした。
(まぁ、『船舶用』を無理矢理付けたって所もインパクトがあったようですが…)

しかし、この遠征でとんでもない物を頂いてしまいました。

それは…

『KH1・S/C車用純正コンビネーションメーター(M/T用)』
と言う物体です。

実は、かずさんの部品取りのVのメーターで、かつてオークションに出品したが買い手が付かず、
NORYさんに回ってきたが、私が欲しいと言ったのでついでに頂いてしまったという、凄い経歴を持っているメーターなのです。(笑)

さて、ここでレックスのメーターの種類について少し説明しましょう。
まず、タコメーター付きとタコメーター無しの2タイプがあり、2気筒車のメーターには130Km/hと140Km/h表示の2タイプがあります。
そして、4気筒からECVT用メーターが新設され、種類が増えました。
さらに、660になった時にコンビネーションメーターのデザインが変更されています。(NA車のタコメータ付きも廃止されました。泣)
大きく分けると、M/T用とECVT用のタコメータ有る無しの4タイプの筐体があります。
(詳しくは以下の表を参照。ただ、間違いもあるかもしれないので参考程度に。苦笑)

タコメーター無し
2気筒(KG1,2・KN1,2) 130Km表示(4速車、2A/T車?)
トリップメーター無し
4WDとEGI車の設定無し
140Km表示(5速、ECVT車)
トリップメーター無し、あり(G、SGグレード)
EGI車の設定無し
4気筒(KH1,2・KP1,2) M/T用
(トリップメーターの有無は不明)
4速車も140Km表示、EGI車設定無し
ECVT用
(トリップメーターの有無は不明)
セレクターインジケータ付き、EGI車設定無し
660(KH3,4・KP3,4) M/T用
トリップメーター・ギア上限表示付き
EMPi用とキャブ用の2種類あり
ECVT用
トリップメーター・セレクターインジケータ付き
EMPi用とキャブ用の2種類あり

※2気筒ECVT用メーターは5速車と共通で、セレクターのインジケーターが付きません。
それぞれに4WD用(セレクティブ・フルタイム各用あり)とFF用があり、リアデフォッガの有無、
チョーク警告灯(2気筒車のみ?)の有無、キャブ用とEMPi用の違い(660のみ)があります。

タコメーター付き(コンビネーションメーター)
2気筒(KG1,2・KN1,2) 130Km表示(NA用 4速車?)
KG用の設定は未確認。
「CHECK ENGINE」ランプ無し
(NAはキャブ車のみの設定)
140Km表示(NA用)
KG用のみ排気温警告付き
「CHECK ENGINE」ランプ無し
(同左)
140Km表示(S/C用、M/T・ECVT共通)
グレーのチェック地パネル
過給インジケータ、「CHECK ENGINE」付き
(S/CはEGI車)
4気筒(KH1,2・KP1) NA用(CXグレードに装備)
(M/T用とECVT用の設定がある)
キャブ用なので「CHECK ENGINE」ランプ無し
S/C用(M/T車)
グレーのチェック地パネル
過給インジケータ、「CHECK ENGINE」付き
S/C用(ECVT車)
グレーのチェック地パネル
過給インジケータ、「CHECK ENGINE」ランプ
セレクターインジケータ付き
660(KH3,4) S/C用(M/T車)
黒地にグレーのメーター領域
過給インジケータ、「CHECK ENGINE」付き
S/C車(ECVT車)
黒地にグレーのメーター領域
過給インジケータ、「CHECK ENGINE」ランプ、セレクターインジケータ付き

※こちらもそれぞれ4WDとFF用があり、キャブとEGIの違いなどで数種類あります。
(オープントップ車専用メーターもあるという噂が…)
さらに、燃料計・水温計の種類が、キャブ用・EGI用・660用(これはEGI用のパネルが違うだけ)の3種類があり、組み換えに注意!


まぁ、こんな風にいろいろあり、書ききれないほどのパターンがあるわけですが、今回M/T用のメーターを貰ったため、組み換えを実行に移す事にしました。

じつは、ここまでにいろいろな失敗があったわけですが…。^^;
まずは、2気筒のセレクティブ用とフルタイム用のメータをあるルートで仕入れ、これを使おうとしました。
しかし、今の車はEMPiのためCHECK ENGINEランプが付かなくなる事、そして抵抗値の違いで正常に動かない事で断念しました。
次に、NORYさんから頂いたKH1S/C用メーター(ECVT用)を2気筒メーターに組み込んで、
CHECK ENGINEランプを自作加工で付けてみましたが、メーター基盤が合わず失敗。(ダイオードが足りなかったらしい)

そして、しばらく忘れかけていた頃に今回のメーターを入手。
でも、「ECVT用でも、4気筒のメータなんだからそのまま付ければ動くんじゃない?」と言うご意見もありますが、ごもっとも。
しかし、これではセレクティブ4WDの表示灯が無くなり(FF用メータだから)、セレクターインジケーターと言う、
一生使わない装備がメーターの真中を占領する事になります。(爆)

で、組み換えでセレクティブメーターになるM/T用のS/Cメーターが欲しかったわけです。(真中のパネルを替えれば可能)
…前置きが長かったですが、説明に入りたいと思います。
※メーターの改造及び組み替えは自己責任で行ってください。
改造によりいかなる不利益が生じた場合でも、当方は責任を負いかねます。


まず、メーターの組み換えですが、カバーを外してメーター裏のネジを外していくとユニットが外れます。
そして、真中のフレームのようなものを外すと真中のパネルも外れます。
で、組み替えてから元通り組んでいけば、メーターの改造は終了。
ここで、ほこりやゴミなどが中に入らないように注意!(普通はクリーンルームで組み立ててるんだろうねぇ)
あと、メーターをバラした時に、面白がってメーターの針をいじったりしないように。壊れることがあります。^^;


あとは、ほっつぁさんのサイトにある組み換え表を見て配線を組み替えましょう。
(ちなみに、セレクティブ用のコンビネーションメーターを組む時は、4WDランプの位置が表と違うので注意)
メーターの基本的な回路は、2気筒から660までほとんど変わっていないので、2気筒の人も大体問題ないと思います。

実際に車に付ける手順ですが、メータークラスター(カウル?)を下から見ると、4本のネジがあります。
それを外して、手前に引っ張りながら上の方(奥側)を叩いてみてください。たぶん少し動くと思います。
まぁ、力任せに引っ張ってもほとんど壊れることは無いので、大胆に引っ張りましょう。(でも責任は持ちません。爆)


↑クラスターを外すとこんな感じ。金色(?)のネジでメーターが固定されています。

外れたら、メーターが4本のネジで止まっているはずです。これも外して、メーターを引っ張ると硬い感触がします。
スピードメーターのケーブルがあるので、引っ張って外してください。コレもそう簡単には壊れないのでご心配なく。
外れたら、2つのカプラー(白いのと黒いの)があると思います。
これのピンを、タコメーター無しのM/T車の方はピンが出ているのを内側に倒してカプラーを引っ張ると抜けます。
(ECVT車の人はちょっと判りません。ただ、ピンを倒して引っ張ると抜けるのは間違いないです。根気よく作業してください)


抜けると大体こんな感じになると思います。(一部の線は加工して付けた物なので、うちの車だけです。今回は無視してください)
そういえば書くのを忘れていたけど、ちゃんとバッテリーは外しておいてくださいね。
忘れてる人は、この時点で外しましょう。(忘れるとヒューズが飛ぶよ〜。下手したらショートでどこか壊れるかも…汗)
このカプラーの中に端子があるのですが、これを外すのに細めの精密ドライバーで押さえました。
結構良い感じで抜けていきますよ。(返しを抑えながら、線を軽く引っ張ると抜けやすいです。
ちなみに、完全に抜く前に配線をメモしておいたほうが良いです。もし交換したメーターが動かなくても、元に戻す時に困らなくて済みます。

さて、組み換えの途中できっと気付く事があると思います。
「あれ?タコメーターの線に使う端子が無いんだけど…」
そうです。
タコメーターを自分で付ける場合には、用意しておかないとカプラーに入れる端子はありません。
しかし、よっぽど専門的な所へ行かないとそんな端子手に入りにくいと思います。
で、私は直接タコメーターにつなげてみました。(暴挙)
タコメーターの端子を繋げるピンを追っていくと、あるネジにぶつかります。
それがタコメーターの信号入力端子です。
で、先が輪になっている端子を線に付けて、そこに直接ネジ止めしてみました。
でも、これで問題なく動作します。(笑)

さて、端子の組み換えが終わって、カプラーをメーターに接続して、スピードメーターケーブルも差します。
これをしないと、スピードメーターが0Km/hを差したまま動かなくて、「スピード違反なんて関係ないもんね〜」とか言ってたら
確実に整備不良車両として停められてしまいます。^^;

まぁ、手で差してみて、どうしても手が入らなくて上手く刺さらない時は、少しだけかぶせてからドライバーなどで押し込んであげましょう。
乱暴な感じですが、きっちり根元まで刺されば問題はありません。

さて、ここまで来たらもう一息ですが、完全に組み付ける前にここでエンジンをかけてチェック。

↑こんな風に、メーターをネジで留めて、クラスターは嵌めずにチェックしましょう。
もし失敗してると、またクラスターを外したりして面倒な作業が増えてしまいます。
本当は走ってスピードメーターもチェックした方が良いのですが、とりあえず電気的に動いているものだけでもチェックしておきましょう。
問題がなければ、クラスターを嵌めてネジを留めて完了です。


写真のドライバーの位置にネジ穴があります。(反対側にも同じようにあります)
ここに留めるネジを間違えないように。(短い方です)
上にある穴に入れる長いネジを使うと、締めている間に上に当たって貫通してしまいます。
(私は少し盛り上がった所で気付いた事があります。^^;)


完成写真がこれ。(と言っても、燃料計の組み合わせを間違え、この後燃料計・水温計ユニットを交換する事になりましたが…)
タコメータが動くとやっぱり嬉しいですね。(笑)
真中の車のイメージ部分に、Hiビームインジケータ、4WD作動表示灯(屋根に4WD、そしてタイヤの部分が緑色に光ります)、リアデフォッガ作動表示灯が組み込まれています。
さらに、タコメータなしのメータでは針が光りませんが、コンビネーションメータではスピードメータ・タコメータの針がライト点灯時に光ります。
更に、透過照明なので夜でも見やすいです。
そういえば、ヴィヴィオのメーターはスピードメーターとタコメーターが同じパネルの上にあるので、壊れたら両方とも交換です。(高そう…)
それに比べて、レックスだと片方ずつで済むので、壊れた時の出費も少なくて済みますね。

上にある今までのメーターも、ギア上限表示が付くなど凝っている感じはしますが、やっぱり凝縮感のあるコンビネーションメーターの方がカッコいいかも。^^;
結構派手かな?と思っていたチェック柄のメーターですが、実際付けてみるとそんなに違和感はなかったです。
(ちなみに、真中と周りにある枠を黒いものと交換してあります。元々はグレーの枠でした)

でも、元々のピラーメーターの方がぱっと見のスポーティ感は上でした。(苦笑)
コンビネーションメーターは、純正っぽい外見を追及する人向けかも。(だから純正だってば。^^;)
まぁ、あたかも最初から付いていたように違和感はありませんね。


しかし、今回のために用意したメーターの数、なんと4個!(ぉい)
結局、2気筒のメーターが余ってたりします。


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