軽自動車に乗る生活
ここでは、免許を取ってまだ日も浅い私が、軽自動車を運転してきて思ったことを書いてみようと思います。
さて、いわゆる「初心運転者」である管理人が書くので、「初心者」の視点で進めていきます。
まず、運転免許を取って乗りたい車が決まっている人は多いと思います。
なんだかんだ言う私も、高校の終わり頃の免許を取りに行く直前にかけての頃はいろいろ考えていました。
たとえば、スポーティな車に乗りたいと思う人は多いと思います。（実際、私もインプレッサWRXの中古車を買おうと考えていました）
どうせ若いうちしかいい車に乗れないだろうし、いきなりダサい車に乗るなんて嫌ですもんね。
他には、流行のミニバンにウーファーを積んで…という方もおられるかもしれません。
まぁ、人それぞれ、理想の車というのはあると思います。
たとえ、車種が決まっていなくても、「こんな感じの車がいいなぁ」ってのは思いつくでしょう。
しかし、いきなり軽自動車に乗ろうと思う人は少ないと思います。（まぁ、最初の車はワゴンRやライフしかないんだ！と思ってる方は例外でしょうけど）
教習所にある教習車は、大体が1500〜2000ccぐらいの排気量があり、格好はともかく動力性能的には余裕があると思います。
でも、軽自動車は660cc。（もう少し古いと550ccだったりもします）
特に、M／T車に乗ろうと思っている人には、「こんなんじゃ絶対、力がなくて走れない！」と思われると思います。
確かに、私自身、仮免許の練習を軽トラックで行いましたので、「あぁ、力がなくて走りにくいなー」と思いました。
でも、私は最初の車には軽自動車を選ばれるのが一番いい（特にM／T免許の人）と思います。
はっきり言って、さっき言ったように力も無いですし、自分の理想の形と違う場合が多いかもしれません。
そして、乗っている時には「何で自分の車って軽なんだよ」と思われるかもしれません。
しかし、半年ほど軽自動車に乗ってきた私は、「あぁ軽でよかったかも」と思う事の多さに気が付きました。
例えば、少しオーバースピード気味にコーナーに突っ込んで、そこに対向車が来た時に、
私のレックスはブレーキングで速度を落とすと共に、回避動作によって難なくすれ違う事が出来ました。
（ちなみに、あんまりいい事してた訳じゃないので真似しないように。＾＾；）
車重が軽いために、ブレーキングで簡単に速度が落ちて回避動作に移れ、なおかつ車体の小ささによってすれ違いが容易に行えたんだと思います。
免許を取ってわずか半年ほどの間に、かなり狭い道でもすれ違いができるようになりました。
その他にも、かなり狭い道にも入っていけましたし、駐車場に停める時も余裕があるので停めやすく、降り易い。
このようにいろいろなメリットがあることが解りました。
さらに、車体が軽いため、意外にもクイックな動きで曲がってくれ、素直で走りやすい傾向があることも見逃せません。
（車種により若干の違いがあると思いますが、全体として軽自動車は軽いため曲がりやすい車が多いと思います）
こういう風にいい事を考えていくと、軽に乗るという事が悪くはない気がしませんか？
あと、なぜ「特にM／T免許の人」なのかと言うと、やはりM／T免許を取ったからにはM／T車に乗っておいたほうが
あとあと困る事も少ないと思います。
（M／T免許を取った友人がA／T車に乗っていますが、たまにM／Tの軽トラに乗ると運転が難しく感じるそうです）
そして、力の余裕がない軽のM／T車に乗ることによって、坂道の走り方などが解ってきます。
「力のない車で、いかに車速をのせるか」といった操作が、普通車のような力がある車両で行うと
あまりにも普通に加速していくので身に付きにくい可能性があると思うのです。
そして、過給機がない軽自動車の場合、回さないと坂を登りませんが、幸いにも回したところで燃費はさほど気にならない数値を示します。
（あくまで、普通車に対しての話。軽として考えると、やはり通常より落ちます）
それでも、懐が痛くなるような金額にはならないでしょうから、最初の車としてガンガン乗り回して運転を練習できます。
まぁ、普通車に比べて加速が遅い場合がほとんどですから、乗っている間は「軽なんて買うんじゃなかった」と思うかもしれません。
しかし、乗り換えた後に「あぁ、最初に軽だったからいろいろ出来たんだなぁ」と思う日が来ると思います。
そして、いきなりハイパワーな車から始まった人より、運転が上手くなっている可能性も考えられるのです。
だから、「えーっ、軽なんて嫌だ」と思わずに、少し考えてみてください。
そして、お金が無くて仕方なく軽自動車に乗っている人も、そんなに悲観しないで「軽じゃないとできない事もあるんだ」と思ってみてください。
きっと、軽自動車ってそんなに悪くはないと思います。
軽自動車乗りの皆さん、胸を張って軽自動車を自慢しましょう。
そして、軽自動車に偏見を持っている方、軽をそんなに毛嫌いしないでください。
カプチーノとか、軽じゃないと出来ない車だってあるんですから。