「二人のこれから」

「ルカワ。オレたちのこれからについて、話がある」
「は?」
「友達と、チームメイトと、ライバルと。どれがいい」
「何だそりゃ」
「だってよ、この先もずっと無視されんの、嫌だからよ。この際、はっきりさせておこうと思って」
「別に無視してるつもりはねーけど」
「してんだよ。いいから、どれがいい」
「てめーはどれがいいんだ」
「ライバル」
「んじゃ、それでいい」
「いーや、だめだ。それはてめーの本音じゃねぇ。オレはてめーの意見を聞いてんだ」
「本音じゃねーってわかってんなら、オレの本音もわかんだろ。別に聞かなくてもいいじゃねーか」
「本音はわかんねぇよ。本音じゃねぇってことがわかるんだ。おら、どれか選べよ」
「そん中のじゃなきゃいけねーの」
「これ以外なんか。別にいいけど、何だ」
「コイビト」
「あ?」
「恋人がいー」
「じょっ、冗談言ってんじゃねぇよっ! わかった、てめーにはもう聞かねぇ。オレとてめーはライバルだっ! これで決まりっ。わかったなっ!!」
「結局そうなるんじゃねーか」

2003/02


きまぐれにはなるはな